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○|○|日記館

夢でおならを踏むような噺
…とは程遠い、生活感あふるる自分語り

 
2013-05-12

立川流騒動記

カテゴリー: 日記


先日友人から、
「もらったんだけど読まないからよかったら差し上げる~」
といわれて、二つ返事で頂戴いたしました。

とはいえ、わたし立川流ってまったくよく知らないのです。
といいますか、落語を知らないうちから談志信者が苦手だったのです。
あれだけメディアに露出する方々が談志を語るわけですから、
数々の逸話は嫌でも耳に入ってきていたのですが、
そもそもわたしは「芸人たるもの破天荒たれ」みたいな感じが
ちょっと好きじゃなかった。音楽、演劇でもおなじく。
(それがいまでは川柳師匠だいすきなのですから、人生ってふしぎです)

それまであった落語の知識ってつまり笑点、こぶ平、談志。
一般的にはそんなもんでしょう。ガッテンと生活笑百科もね。
あ、例の金髪ブタ野郎なんてのもありましたっけね。
あとはまあ、錦松梅のひと、味噌汁のひと。メガネすっきり曇りなし。
こりゃ昭和ですな。
つまり、テレビタレントとしての認識でしかなかった。


そんななかで、談志ありきで落語を語るひとの多さに辟易してたのです。

そうこうしてるうち、落語にハマって半年も過ぎ。
落語協会分裂騒動について調べてるうち、
「立川流という在り方」に興味を持つようになりました。

落語そのものはまだ志の輔師をネットで聴く程度ですけれど、
これぞ典型的な食わず嫌い、でしたね。
以後、気をつけます。

うん、それに、フリークというひとの気持ちも
わからなくはなくなってきました。
自分はそんなつもりじゃない!っておもってても、ですね。

それを実感したのは昨年ある日の池袋演芸場。
三題噺を彦いち・白鳥・喬太郎の日替わりでやるという。
わたしは彦いち師と喬太郎師のときに行ったんですけどね、
お題をとる時間のときに、三遊亭丈二師と天どんさんが
ダラダラ出てきて言ったのです。

「ま、今日のお客さんはみんな喬太郎原理主義者なんで、
 ぼくらはてきとーにやります」

って。

「喬太郎原理主義」あーすげえしっくりくる。やられたー、って。
寄席でもいますね、お目当てが終わるとサッと帰ってしまうひと。
キョン師のときはそれが顕著にみられるなと、
偏見ありの手前勝手ですがそんな印象があります。

3月に大阪まで笑福亭三喬師との二人会に行ったのですが、
そのとき隣に座ってたお姉さんもそうだったなあ。
途中から入ってきて、喬太郎が終わるとサッと帰っていきました。
トリは三喬師なのに。
逆隣のおじいさんは、同伴のかたとふたりで
「この喬太郎ってのはなかなかおもしろいねえ」
「東京ではすごい人気らしいですよ」
「ああ、そうだろうねえ」
なんて話してましたけどね。

だからまあ、わたしもたぶんそうなんです。まだまだ偏りがある。
途中で帰ったりはしませんけどね。
名人の音源を聴くばかりの偏屈なファンにはなりたくないと、
にわかなりにおもってはおりますが。
そういうのは、昭和の落語を知るおじいさんにまかせとけばいいなと。

わたしが落語にハマっていることも、友人たちから周知されるようになり
まあちょっと興味あるから教えて、連れてってなんて言われたりしますが
「落語興味あるの?だったらとにかくまずは喬太郎聴きなさい!」
なんて口が裂けても言いたくないような。
でもやっぱり、コロッケそばのとっつきやすさはおすすめしやすいですけどね。
わたしこのひとすきなの~、程度に留めてます。

そんでも結局わたしはついつい喬太郎師の話になってしまいますが、
彼の「落語の大学」という噺、あのなかで「落語大学ってなんすか?」
みたいな後輩の問いに先輩が、

「中途半端な落語ブームがあってなあ、
 ブームだからなんかしなきゃつって、
 落語協会が社団法人を学校法人にしたんだよ。
 まあまあ他にもいろいろあって……立川流は宗教法人」

みたいなこと言ってまして(テープおこしでもしたわけじゃないんで、うろ覚えですよ)、爆笑しちゃいました。
やっぱそうだよね!って。

っていう、とりとめなくどうでもいい話でした。

そんなわけで、いただいた本を読みつつ眠りにつく所存であります。