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○|○|日記館

夢でおならを踏むような噺
…とは程遠い、生活感あふるる自分語り

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2013-06-17

感謝知らずの女

カテゴリー: 日記
そういえば、昨日は父の日だったんですね。

わたしは母の日とか父の日とか、小学校で強制的にやらされた以外は、おそらく数えるほどしかなにかした覚えがないです。なにをしたかの記憶すら曖昧だな。

わたしの父親はとにかく「飲む打つ」の人でした。「買う」がないからまだいいかってわけではなく、これが「買う」のではなくとにかく女にだらしがない。お金で割り切る関係じゃないから余計にタチが悪い。まあまあどこへいってもどこかに必ずシンネコな仲の女性がいたようで。姉の同級生のお母さんと、なんてこともあったとか。

そんなわけでまあ、貧乏なうえにバクチで借金こさえるわ女は山ほどつくるわで、夜逃げ同然の引越しも何回もしたし、むちゃくちゃな家庭環境でした。

感謝なんてする余裕がないどころか、そんな父親と、そこから離れない母親を憎んだこともありました。


末期がんで入院中、遺影になるような写真を撮ってくれと父が言うので、病院の前の公園で撮影しました。父親ひとりのものと、孫といっしょに、何枚か。iPhoneのカメラですけど、我ながらまあまあの。

それから数ヶ月もなく父親が、それから一月半、後を追うように母親が息を引き取りました。

晩年でさえも愛人のいた父親をおもうと、あの野郎~、ってなります。
いつも姉兄と比べてはわたしを否定してくれた母親に恨みもあります。
そんで、勝手にやって勝手に死んでいくって勝ち逃げだよ。ずるいなあ。
こっちはもう、すべて許して送り出すしかないんだもの。

あんたらよりもいまのわたしよっぽどしっかり生活してんの。
立派に育ててくれてありがとうなんておもわない。
わたしを大人にしてくれたのはあんたらじゃない。行政。
で、いまとっても楽しいことがたくさんある。
だから、ちょっときつくても生きていけてる。
だから、産んでくれてありがとうねって、最期にそれだけ伝えた。


死ぬ前は、遺影なんて飾る気はこれっぽっちもなかった。
面倒事が片付いた、とおもいたかったから、かな。
だけどいま、わたしの部屋のフォトフレームにふたりがいる。
あの日、公園で撮った写真ではなくて。

ある雨の夜、足の悪くなった母に父が傘をさしかけて、相合傘で歩くふたり。

いつも大喧嘩して暴力まで振るわれて、それでも離れない男女の気持ちがわたしにはよくわからない。ふたりにしかわからない情のつながりがあったとしても、そんなものはただの共依存というやつで、まるで肯定できないし、わたしがそうなりたいかといったらまっぴらごめんです。

傍目からみてどんなにひどい関係でも当事者は聞く耳持たない、というのは経験上知っているけども、やっぱり気づけば心底ばかばかしくて。

なんで、こんな関係が成り立つんだろう。

ふしぎにおもって、ついその後姿を撮ったんでした。

そういえばたしかその日は、

「母の日と父の日、いちいち分けるのめんどくさいからまとめて寿司でもなんでもうまいもん食わせてやるよ!」

といって誘い出した、梅雨に入る少し前のことだったっけな。
と、この日記を書きながらそんなことを思い出したのでした。

顔も写ってないし、ピンボケしてる。
遺影どころかスナップにしてもまったくしょうがない写真。
でも、その写真がいちばんわたしの両親らしいなあ、とおもうのです。
2013-06-17

ザギンでシーメ

カテゴリー: 日記
仕事が定時で終われたので、昨夜につづいて北海道女子の元へ。

「銀座で天ぷらとかおそばとか食べるよ~」

……銀座で?天ぷら?蕎麦?

品代を300円値上げしなければ売れないといわれるあの銀座で……?

一瞬怯みましたが、なんのこちとら江戸っ子。宵越しの銭は持たねえ主義よ。


で、銀座についたと伝えるとお店の地図が送られてきた。
たどり着いてみたところ、天ぷらでもお蕎麦でもない。
テーブルにはたくさんのお刺身がのっているのです。
そういえばたしか、店名からして「魚真」…。


魚なんかさあ!札幌に叶うわけないでしょうが!!


とおもったんですけど、やっぱ産地ってあるのですね。

イカタコサーモンカニウニイクラ
そういうのはやっぱ「ザ・北海道!」って感じですけど、
タカベやイシモチ、キンメダイ、はまぐりなどなど
とても珍しがって楽しんでくれてました。

タカベなんかはたしかに、わたしも数年前に三宅島で釣りをしたときに初めて食べた覚えしかない。

お刺身が一切れ残ったりなんかしたらもう、

「いいのいいの、我々はまた島で嫌っつうほど食べるから!」

つって、どんどん食べてもらいました。

こちらではひな祭りにはまぐりのお吸い物が行事として定番ですが、北海道ではあさりだそうです。
まあ!

でもって、この乗っけ盛り



完全に北海道じゃないっすかー!!!!


でもね、あの、全国のいい食材はぜんぶ東京に集まるってウワサは本当のようですね。
その代わりそこに輸送費と土地代と人件費が上乗せされるっていうだけで……。

つまり、道産子も満足の味だったようです。めでたしめでたし。




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で、同居人はそのまま旅行へ。
八重洲からバスで成田へ行くというので、有楽町で同居人と友人たちとバイバイ。

見送られるより見送るほうに慣れてるわたし。
日曜の最終近くの中央線は人も少なくて。

ひとり挟んだ隣の座席、おもいっきり足を三角に組んででっかい声で「会社なんかさぁ、使える奴はひとりかふたりしかいないんだよ!いや、ひとりかふたりいりゃまだいいんだよ!」とか話してる、見た目クリエイター風情の男を横目に、あーこういうひとほんとバカみたいっておもいながら電車に揺られて最寄り駅まで帰ってきたものの。

ちょっと寂しくなって、家までの帰り道、人がいない住宅街なのをいいことにすごい久しぶりに歩きタバコをしてみたりした。

おれはアウトロー。べつに寂しいとかねえし、と思い込むつもりで。

結局はマナー違反へのちょっとした罪悪感しか残らなかった。
所詮わたしなんて小物だった。

アウトローなんかじゃない。後ろに人がいないか何度も確認してたし。
ただのモテない30代だし江戸っ子っていうのも嘘だし千葉生まれ千葉育ちだし。

嘘ばっかついてるよ。でも今日のごはんがおいしかったのは真実。
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