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充実のひきこもり、ときのうは書きました。 が、今日はなんとなく勢いつけて落語会に行って来ましたよ。 今秋、真打昇進が決まった三遊亭天どんさん。 わたしは彼の、虚をみるひとりごとのような、 それでいて引き込まれる落語が大好きだったのですが、 今日の会場は高座との距離が驚くほど近かったせいもあるのか、 これまでのそんな印象がすごく浅はかなものだったと反省しました。 一席目から「子別れ」 圓丈師匠のお弟子さんにいうのもなんだかあれな気がしますが、 わたしは彼の古典がとてもすきです。 まえに聴いた「双蝶々」がとてもよくって。 たしかネタおろしだったせいか、いやいやもともとそんな感じか (今日も「“やはり野に置けれんげ草”よし噛まずに言えた」とかなんとか言ってたし) 完成度は低かったですが、そこもまたいいんですすきなんです。 あーぜんぜん褒めてない。こんなにすきなのに。 間にゲストの清水宏さん。 子別れのあとに観たからよけいにか、激しすぎてびっくりしました。 客いじり芸にすっかり巻き込まれてしまった。 こういうとき、へんに恥ずかしがってたらだめなのね、と実感。 二席目は清水さんの余韻を残しながら新作。時間を止められる超能力を持っている老人、そして止まった時間のなかで唯一動くことができる超能力を持ってしまった青年、そして彼の想い人である女性もまた…、みたいなお噺。 SF、それも藤子F先生のS(すこし)F(ふしぎ)な世界観のお噺でした。 ところで笑点でもおなじみ誰でも知ってる有名な亭号「三遊亭」 あの「三遊」って「飲む・打つ・買う」のことだったのですね。 今日知りました。とんでもないなあ。 終演後の打ち上げもたいへん魅力的だったのですが、臆病風を吹かせて退散。 小雨降るなかとぼとぼと歌舞伎町まで出て、天下一品食べて。 天一、だいすきなはずなんだけど、年々食べ終わったあとの満足度が落ちてきてる気がする。 加齢かな…。 スルスルとキャッチから身をかわしながら歌舞伎町を歩く。 ほんの10年ほど前までは、オスローのあたりはまじで近づくな! なんてその筋に通ずるにいさんなんかに言われたりしたものですが、 いまはずいぶん平和で。 あの、喬太郎師のマクラにある学生コンパの移動風景みたいのが リアルで繰り広げられておりました。 39℃の発熱をした同居人に、ウワサの経口補水液「OS-1(オーエスワン)」を買って大久保からタクシー帰宅。 |
あんまりこういうネガティブキャンペーンをすると、殿方はきっと引いてしまうのだろうなとおもいつつ。 正直なとこわたくし、私生活で諸事情ありましていまものっすごい気が滅入ってる状態で。 ボロい一軒家でいまどき木製の雨戸を閉めきって、昼も夜もない暮らしをしたりして、とことんまでおのれの感覚を落としてます。 もちろん仕事はしてますよ! そりゃもういい大人ですから、オンオフをしっかり切り替えるために、オフのときにじっとしておるわけです。 もともとはりきって予定を詰め込むタイプでもないですしね。 だからわたしのなかではこれが本寸法。 で、そうこうしながらそっからそのうち上がっていくのは経験則というか、本能的にきっとわかってるんですよね。 動物って、調子がわるいと暗いところでじっとしてるでしょう? あんな感じ。 だってそれでも、こちらのサイトでプロフィールなんか書きなおしたり写真差し替えたりなんかして、日記だって狂ったようにいっぱい書いて。 メッセージもたくさんいただいて (ちょっとたくさんいただき過ぎちゃって、お返事が追いつかないです。ごめんなさいね) 趣味のお話なんかもできちゃって。充実のひきこもりです。 外とつながろうって気持ちがあるうちは、そんでもって実際つながれることがなんとなくたのしいうちは。 だからまあ、いいんですそんな過ごし方も。 でもね、今日っていうかついたったいま、やっちゃいました。 ヤフオクで衝動買い。 古谷三敏の「寄席芸人伝」文庫版全8巻ポチッと入札! なんで急にそんな? ってのもたいしたことない理由がありまして。 まあ、ついさっきまでかの名作「ダメおやじ」を読んでたんで。つい。 しかしあれです、コンビニのペーパーバック版はどうもダメおやじが自分の生き方を見つけていく、アウトドアにはまっていくうんちくの章が中心で、オニババもどんどんやさしくなっていくしでちょっと物足りないです。 知床に栄転という名ばかりの左遷をくらったダメおやじが、人間の尊厳を失いながらも東京へ帰ってくる。ギュッと会社の名刺だけを握りしめて。 そのエピソードはウッとくるものがありますけれど。 寄席芸人伝は、近所のたまに行く中華屋にペーパーバックが置いてあったんで、さほどおいしいわけでもなくほんとになんの感動もない麺なんかすすりながらそれを読むのが楽しみだったんですが、こないだ行ったら見事に処分されちゃってまして。 というわけで、3000円の春色スカートを買うのには躊躇して安い古着を買い漁るようなわたくしですが、まんがにはポンッとやってしまう。 いわゆる女子力の低さを露呈させた日記になってしまったと。 だからタイトルの「やってしもうた」には二通りの意味があるってことなのです。 落札できるといいなあ。 でも、ほんとは文庫版ってあんまり好きじゃないんです。 しかししょうがない。 絶版ものだからと考慮しても、状態も価格もぜんっぜん違うのですもの。 |
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