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○|○|日記館

夢でおならを踏むような噺
…とは程遠い、生活感あふるる自分語り

 
2014-04-19

めぞん一刻

カテゴリー: 日記
ふだんあまりまんがを読まない(自分比)同居人からつい先日「持ってる?」と聞かれて、そういえばちゃんと読み返したいなと思っていた矢先にブックオフで安かったから買っちゃったよ。

これってほんと、一言でいってしまえば茶番なんだよね。響子さんと五代くんはどうなってしまうの!?なんていうハラハラ感は一切なく、つまらないことですれ違うふたりを読者はひたすらじれったく見守るしかないだけの話。しかしそれがなー、いいよなー。

このよさは個人的に各キャラクターの愛くるしさと、とくに響子さんのキャラクターに嫌みがないところだとおもう。妙齢の女性なりの劣情をあたりまえのように持っているし、思い込みや気性の激しいところもある。自己嫌悪や自意識過剰に苛まれたり戸惑ったりしてそこから少しずつ恋心に向き合ってく姿がそこかしこにみられるからとても気持ちがよい。慈愛にあふれる女性のようだけれど、自己犠牲の精神じゃないところもいい。亡き夫に操を立てながらも新たな恋に揺れる、という成り行きのなかで彼女が清楚な天然キャラだけのヒロインだったらたぶん途中で投げ捨ててる。高橋留美子ってすごいなあ。