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○|○|日記館

夢でおならを踏むような噺
…とは程遠い、生活感あふるる自分語り

 
2014-05-05

20140503お江戸日本橋亭

カテゴリー: 日記
第七回馬治育英会 金原亭馬治勉強会

前座 三遊亭わん丈(円丈門下) プロポーズ(新作)

馬治 棒鱈(初演)
仲入り
馬治 景清


過去に聞いたお見立てといい、馬治さんの田舎侍はほんとうにいいな。爆笑系ではないけれど、よけいなくすぐりも入れずに正統派の古典を仕掛けてくれるのがたまらない。香盤順でいくと再来年くらいに真打とかなんとか。

景清は初めて聞いた。なんだかふしぎな噺だった。ここ、という笑いどころがあるようなないような、ここ、という泣きどころがあるようなないような。めくら(あえてこの単語で)が100日参りをして最後の日、すっかりご利益を信じきっていたのに目は開かない。しまいには観音様に悪態をつく始末。すごく悲しい、なのにちょっと滑稽。人間てそんなもんだとおもえるから落語はたのしい。
私事では、父親が死んだとき、母親の危篤を聞いたとき、病院に向かう電車のなかで不穏すぎる内心とはうらはらに中吊り広告の下品な見出しを読んでいるだとか、失恋に打ちのめされてごはんがのどを通らないとき、栄養ドリンクのついでに見つけてつい「一本満足バー」のCMの草薙くんがあたまをよぎってしまうだとか。生きてるってただただばかみたいなんだなあとおもう。落語はそんな部分を切り出してくれている気がする。談志は落語を「人間の業の肯定」と言ったらしいけれど、まあそういうこともひっくるめてそうなのかもしれないし、かといってなんだかそれを鵜呑みにする気にもならないが。

会が終わって神田で飲み。調子に乗ってスナックはしご。すげえ酔っ払っておおはしゃぎ、翌日大後悔時代に突入。仕事を終えまたしても飲みに行き締めにラーメンまで食べて今に至る。