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たかしの読書日記

 
2008-03-25

終わりなき日常を生きろ-オウム完全克服マニュアル/宮台真司

カテゴリー: 日記
オウム真理教、援助交際、キレる子供等の社会現象を「終わりなき日常」と「さまよえる良心」とをキーワードに、社会学的に解明し、明快な説明がなされている。この本が執筆されて以降の日本の社会状況を顧みると、宮台氏の正しさが証明されている事は、悲しいが驚くべき事実だ。(保守的な人には宮台氏の結論は受け入れ難いかもしれないが、それとは関係なく、客観的に見て。)

上に挙げたキーワードも重要だが、別の読み方として、「逆説」と「倫理と道徳」が別のキーワード足りうると思う。逆説(paradox)とは3種類あって、
(1)本当のような嘘の話
(2)嘘のような本当の話
(3)本当か嘘か論理的に決定できない話
の3つがあるが、ここでは(2)の意味である。
「良い女子高生であるがゆえに援助交際をする。」や「良心的人物が、その良心ゆえにサリンを撒く。」など。
また倫理と道徳にはちゃんとした定義があり、明らかに異なる概念である事を、恥ずかしながらこの本で初めて知った。日本にはそもそも未だかつて倫理は存在したことはなく、かつてあったのは道徳だけだと。そして、現在、その道徳がもはや崩壊したと。

現状分析は素晴らしく明快だが、それを解決する方法が具体的でないことが残念だ。ぜひともリアルタイムで読みたかったと残念でならない。