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○|○|日記館

夢でおならを踏むような噺
…とは程遠い、生活感あふるる自分語り

 
2013-09-09

恐るべき子供たち

カテゴリー: 日記
とある縁で小学生の集団と一晩過ごした。

小学生女児はほんとうにおそろしい。毎年かならず年齢と未婚既婚、恋人の有無を聞かれるという洗礼を受けるところからはじまる。ほんとうにこいつらは形から入りやがるので、恋人いないと言った瞬間から「寂しそうな顔してるもんね」とのたまう。顔が地味なのは生まれつきです。

消灯時間を過ぎると女児たちが群れでやってきて、ガールズトークしようといって拉致される。

そして恋バナという名の拷問にかけられる。

11歳「どうして彼氏いないの?」
34歳「どうしてだろうね。自分でもわからん」
11歳「彼氏いたことはあるの?なんで結婚しなかったの?」
34歳「まあ、いろいろあってうまくいかないねえ」
11歳「結婚してる人を好きになっちゃったり?」
34歳「そ、そういうこともありました…昔の話ですが」
11歳「そっかー、それはしょうがないね。次いかなきゃだよ」
34歳「はい」

11歳「いま好きな人いないの?」
34歳「好きだけじゃダメなことが多かったから、いろいろ考えちゃって…」
11歳「好きって言えないんだ。臆病になってるんじゃない?恋愛に」
34歳「…はい」

11歳「でもさあ、いっしょにごはん食べに行く人ぐらいいるでしょ?」
34歳「え、まあ、まあね」
11歳「その人のことは嫌いじゃないわけ?」
34歳「いやまあ、それは…」
11歳「もうその人と結婚しな。30過ぎてんだし、どんどん出会いなくなるよ!」
34歳「えっ…はい」

彼女らの言うことにぐうの音もでない。いなきゃいないで楽しいもんだよ、という理屈は一切通用しないのだ。その理屈をこねているこちらにもどこか惑いがあることを見抜いてかどうかはわからないが。
しかしどっかで聞いたことあるご意見だなとおもったら、わたしの9つ上の姉だった。彼女らの母親がおそらくその前後の世代なのだろうか、見事にコピーされている。

しかし、こんな「結婚こそ勝利であり、すべての女が掴む喜び」だと信じて疑わない彼女らだが、その前にはひとつ難関が立ちはだかっているようだ。それについて夜中まで女児たちはメートルあげっぱなしだった。
翌朝、会の主催者から「ゆうべかなりエグいこと教えてたんだって?」と聞かれたが、冗談じゃないよこっちが被害者だ!と言うほどトラウマものの質問責めにあった。