「愛について、慈悲について、信仰について読んだり話たりするのは簡単だ。しかし、それを実際に行い感じるためには、ほとんどの場合、もう一つの意識のレベルに達する必要がある。これは、薬やアルコール、または異常な感情の高まりなどによって引き起こされる一時的な意識状態とは違うものである。もっと恒常的なもので、知識と理解によって到達できる状態なのである。そしてそれは実際の具体的な行為と実行によって実現されるものなのだ。それにはほとんど神秘的な何か(例えば精霊に導かれているという感覚など)が必要であり、日常のレベルのごくあたり前の生活態度にまでもってゆくことが大切である。」 (『前世療法』 ブライアン・L・ワイス著 山川紘矢・亜希子訳 PHP研究所[文庫]刊より) |