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ユミ日記

 
2009-12-22

遊び人の中の誠意

カテゴリー: 日記
久々の日記です。

あれは25,26歳くらいの頃。
同い年で、超遊び人の知り合いがいた。若いのに妻子持ちで、仕事のやり手。欠点は、超が付くほど遊び人。名前はNさん。

当時、私は若気の至りで「超イケメンのモテ男」の彼がいた。
お決りのごとく泣かされて悩んでいた哀しい顔

知り合いを通じて知り合ったNさん。
話が合い、いいお友達となった。
Nさんに悩みなんかを聞いて貰っていたりしたのだった。

「ねぇ。聞きたいねんけど、そんなに女遊びしていてトラブルになったりせえへんの?」と素朴な疑問をぶつけて見た。

「なれへんよ。」「えっ?なんで?」
「俺、ちゃんと女の子にお金使ってるから。」
「そうなん?」

「よう遊び人の奴らがトラブル起こして女の子泣かしてるやろ?あれ俺から
言わせたら、ちゃんと女の子にお金使わんと自分勝手にやってるからや。
俺なんかお金ちゃんと使って女の子にいい思いさせてるから、他に女おる事バレても納得してくれる。それに女の子も、気ついてるけど知らんフリするのは、そう言う俺を理解してくれるからや。」
って言ってのけてた若干25歳(^_^;)

そのNさんが、ちょこちょこ私に連絡を入れてきては食事に誘ってきてくれた。
彼との食事は、いつも料亭で個室を予約してくれていた。

私は「Nさん。毎回こんな大層な食事奢って貰って悪いわ。それに、私にお金使っても、なんの報酬もないでうっしっし顔」というと

「何が大層やねん。こんなんいつもの事やから気ィ使うな。それにユミちゃんにそんなん求めてないから安心しいや。俺は、ユミちゃんと話してて面白いんや。遊んでる女とは全然違う感情が不思議やねん。」
って言ってくれてた(同い年やのに(^_^;))

それから何度も奢って貰っている内に、私がNさんに提案したのは、普通の若者の遊び。
「今日は、私が奢るわ。その代わりあんな高いとこは行かれへんで。安物のお店やけど普通の感覚を味あわせるから付いてきてな人差し指サイン
嫌がるNさんを安い居酒屋ビールにつれていってテーブルに座った。
Nさんは落ち着かない様子で、「俺こんなとこ初めてや。なんか騒がしいし・・。」と戸惑っていたNさんを尻目に、主導権を握って色んなものを注文していった。最初は、惑っていたNさんだったけど「ふぅん。普通の奴らはこんなとこで食事してるんか?まぁ。楽しいかなてれてれ顔」って言いながら慣れて来た様子。

帰りの精算の時にカードを出そうとするNさんを払いのけ「今日は私が出すっていうたやん羽付お札」って言いながら支払った私を見てNさんは、一寸嬉しそうに笑いながら「へんなやっちゃなうっしっし顔」といっていた。

私は、「遊ぶ」と言えども仁義や誠意を持っているNさんの器に、理想の男性を重ねていたのでした。

Nさんは、彼の事で悩んでいた私に「別れるとかはユミちゃんの自由やけど、遊び人の俺からしてユミちゃんは一緒にいて面白い。それに可愛いから自信もっていいぞハートダンス」と言ってくれた。

それから、超イケメンのモテ男の彼と別れたのは言うまでもありません。

あれから十数年。Nさんはどうしてるんだろう?
今も現役?で遊んでいるのか?
私が生まれ変わって男性になったのなら、結婚までは、Nさんのような遊び人になりたい。結婚後は奥様一筋~。なんちゃって(^○^)

でも、現実にはNさんの奥さんや彼女には絶対になりたくないユミでしたあっかんベー顔