30代の頃、すごく好きだった漫画のことを職場の飲み会で話していたら、 同僚のA君が「僕も大好きなんですよ」と嬉しそうに隣に座ってきました。 でも久しぶりに思いっきり語れると喜んだのも束の間、見事に話が 噛み合いませんでした。 私とA君では感じ方や着眼点が全く違ったのです。 お互いに思い入れのあるシーンを語るのですが、全く共感できなくて 何て返していいのか分からないので「へ~」と言い合うだけ。 まるでテニスをしてるのにボールを打ち返すこともなく、 ただ相手のコートに一方的にサーブを打ち込んでるような 空しい会話でした。 大好きな話題なのに、これほどまでに盛り上がらないとは(苦笑) その時、たとえ趣味や好きな作品が同じであっても、 話が合うとは限らないということを学びました。 (A君とは今でも年賀状を送り合う、良き友人同士です) 逆に全く興味のなかった世界のことを語ってくれた人がいたのですが、 それにハマったきっかけや思い入れが面白くて、すごく話が 弾んだこともありました。 趣味が同じだと、それだけで親近感を抱いてしまいがちですが、 好きな対象その物よりも、それに惹かれる感性に共感できたり 面白いと思えるかがポイントなのかなと思います。 |