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 皆で乗った列車
 
 とある町に入った所で
 
 イレギュラー停車
 
 
 架線異常らしい
 
 沿線住民が
 
 除き込んでいる
 
 
 一部架線の応急繋ぎに
 
 平行ビニール線が
 
 使われていたらしい
 
 
 
 
 仕事の帰り
 
 仲間2人は
 
 さっきと違う方向に向かう
 
 ”ねぇ何処行くの?”
 
 ”このまま帰るよ ”
 
 ”でも未だ向こうに・・・”
 
 
 呼びかける声に耳を貸さず
 
 2人はゆるい上り坂の
 
 コンクリート製の橋を上って行ってしまった
 
 預かった懐中電灯の光も届かなくなった
 
 
 仕方なく
 
 懐中電灯をポケットに入れると
 
 2人とは逆方向の
 
 坂道を下った
 
 
 ”ここを曲がれば来た所に戻れるはず・・・”
 
 
 しかし
 
 周囲に広がるのは
 
 見たことの無い町並みばかり
 
 
 川を渡ったところで
 
 もう一度右に曲がり
 
 寂れた商店街を過ぎてみた
 
 
 突然開けた空間と
 
 居並ぶ派手な建物
 
 アドバルーンや
 
 店の看板がひしめき合うタウンに出た
 
 
 正面の一番奥には
 
 建設中の
 
 ウォルトディズニーの
 
 逆三角形を組み合わせた
 
 アミューズメントビルディングが見える
 
 グレーを基調にした
 
 シアターみたいだ
 
 
 ”あの先が来た場所かもしれない・・・”
 
 
 だんだん脚が重くなってきた
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好かれる事はまずありません