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悲しい報告


あっちゃん
久しぶりにこのサイトをのぞいてみました。

たくさんの幸せな報告が届いていて、みなさん幸せになってよかったね、と思うのですが
まだまだここには寄せられない悲しいこともあるのではないか、と思ってメールして
みます。私の本当の体験です。
3年ほどまえにこのサイトで知り合った男性と、何度かのメール交換の後、ぜひ直接
会ってみたいといわれて会うことにしました。
実際に会ってみると思った以上に好印象だったのと、毎日くれる誠実なメールの内容
に(その時はそう思っていました)おつきあいをすることになったのですが・・・。
つきあいはじめて一年程たって、いつもは携帯とメールでしかやりとりをしていな
かったのですが、
携帯が通じなかったので心配になって教えられていた実家の番号に電話してみまし
た。(なぜ本当の番号をいったのかは今だに謎ですが)
ご両親と一緒に住んでいるはずのその家の電話にでたのは、比較的若い女性の声で、
後に彼の妻だったとわかりました。
それから、次々にウソが判明。年齢も、43歳(35歳といっていました)、独身、
出身地も出身大学も
すべてウソ・・・。その後も、どうしても彼を信じたい気持ちがあり(妻とは別れる
といいました)一年余り
辛い気持ちで付き合いを続けましたが、結局彼は妻と別れることもなく、おまけに最
初は子供は一人、などといっていたのが最終的には
二人もいることもわかりました。
「どうしても好きになってしまって、」などという言葉を最後まで信じたかったけれ
ど、今思うと責任逃れ以外の何物でもありませんでした。

最終的に、2001年の秋に東京地方裁判所に損害賠償の訴えをし、本当に辛い闘い
でしたが、なんとか彼の罪を裁判所に
認めてもらい、慰謝料をもらいました。金額は、その間の精神的、肉体的な辛さに較
べたらほんとうに大したことは
ありません。弁護士費用も馬鹿になりませんでした。それでも民事裁判である限り、
彼は職場を去る必要もなく
(会社にばらしたら恐喝で逆に告訴すると言われました)妻も子供もそのまま、のほ
ほんと生活を続けて
いけるのです。彼は今も、とある有名企業の幹部として何事もなく暮らしているはず
です。

失ったのは、時間。そしてすごく真剣だった自分の心です。それを償えるお金なん
て、本当はない。
慰謝料をもらっても ちっとも癒されません。でも、自分のこれからの人生のため
に、もう忘れることにしたのです。
今はなんとか心と生活の平安を取り戻しましたが、いい勉強になった、とはとても言
えないのが正直なところ。
どうか、深くおつきあいを始める前に、よく相手をみて、何か疑わしいところがあっ
たらちゃんと明らかにして
それから関係をはじめて欲しい、と思うのです。私の場合は、既婚者だったにもかか
わらず、平日も週末も
平気でお泊まりするし、旅行も一緒でした。それが逆にウソの発覚がおそかった理由
かもしれません。
携帯だけではなく、自宅の電話や住所もきちんとやりとりしてみてください。悲しい
けれど、私からの助言です。

2002年10月 M子さん 女性 


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