はよ~ :
すこしゆき
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階段を昇ったり降りたり
それぞれの階には
いろんな
多くの人々がいてて
いろんな事をしている
それぞれの階も
いろいろで
部屋だったり
水がめだったり
女子高生だったり
なんとなくモールかもしれない
鉄道の駅もあるし
今の階段を振り向くと
そこはもう
ついさっきとは違う景色
ゆっくりは
していられない
なんとかして
戻らねば・・・
階段は
3段跳び
5段跳び
踊り場まで
一気跳び
列車に乗ると
そこは見知らぬ土地
電話も掛け方が思い出せない
一人の白いシャツを着た
中国人の大男に助けられた
”背中に乗れ ” と言う
彼の教えで
ようやく上司に
メールが繋がる事になった
”ここは何処だろう? ”
”あの大きな看板を目安にすればいい ”
大男が指差す先には
第六・・・・
と漢字の書かれた
四角い石碑の様な
構造物が見えた
それは
ずっと上の
山の中腹にあり
どうやら
中国の自動車企業のひとつらしい
ここに六番目の工場があるのか
男の背中は
人々の暮らす裏通りへと
視界を導いた
舗装なんかされていない
車も通れない
くねくねとした
獣道のような
生活路地だった
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好かれる事はまずありません