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hideのCINEMA日記

好きな映画の話をメインに日々気になったことなど
気まぐれに書いてます(^^)v

 
2010-11-15

Ryoma the last day

カテゴリー: 日記
ついに再来週、龍馬伝の最終回「龍の魂」を向かえる。
龍馬の命日である今日、龍馬暗殺の悲劇は防げなかったのか。
暗殺当日のようすを再現してみることにしよう。

龍馬の潜伏先は京都の近江屋、すぐ近くに土佐藩邸があったが
窮屈な居心地を嫌ってここの2階に潜んでいた。
なにか危険があればすぐに逃げ込める計算だったのだろうが。。
土佐藩邸にいれば暗殺の心配はなかったといえる。


「おい、峯吉、軍鶏買うてきてくれ。」
「へえ!」

龍馬は風邪で鼻をすすりながら中岡慎太郎に言った。
「今日は冷えよるし軍鶏鍋がよかろう、のぅ、慎太。」
「のん気に鍋など食うちょる場合か。武力倒幕なしで新政府がなるか。」
「慶喜公は大政奉還されたんじゃ、おんしも考えを変えにゃ。」
鉄箸で火鉢の灰ををつつきながら龍馬は寒そうに首をすくめた。

峯吉が使いに外へ出ると同時に数人の侍が近江屋を取り囲んだ。

「才谷先生(龍馬の変名・才谷梅太郎)はご在宅か?」
龍馬の護衛世話役の元力士、藤吉が「少々お待ちを。」と2階へ向かう。
刺客はすぐその後をつけ階段にて藤吉の背中を切りつけた。
たまらず悲鳴をあげる藤吉。

「ほたえなゃ!(騒ぐな)」
普段からはしゃいでいる藤吉を見ていたのか。
龍馬は藤吉が相撲を取って騒いでいると勘違いしたようだ。
ここで用心深い潜伏者ならば異変に気づいていたかも知れない。

ふすまが静かに開き「坂本先生お久しぶりです。」
明かりも弱く視力もよくなかった龍馬は男のほうに顔を近づけてしまった。
テロリストは龍馬と確信し怒声をあげた。
「こなくそ!」

いきなり刃先が龍馬の額を切り裂いた。
「刀!刀はないか!」
床の間の刀をつかもうと背をむけたところを二の太刀が襲う。
刀を取ったものの抜く暇はなく鞘ごと敵の刃を受けるが力及ばずまたも額を切られる。

その間、中岡のほうも脇差で応戦するが体中を切りつけられて血まみれである。

「もうよい!」
数分の出来事であったがもう龍馬たちに抵抗する力はなかった。
事を終えた暗殺者たちは暗闇の中へと消えていった。


龍馬の額の傷は深く最初の一撃で致命傷であったといわれる。
「俺は脳をやられた。もうだめだ。」
中岡が聞いた龍馬最後の言葉だった。
その彼も2日後に亡くなってしまう。


消えゆく意識の中で龍馬はかすかにつぶやいた。

(・・おりょう・・すまぬ・・・)



維新前夜に偉業を成し遂げた風雲児は龍のように天に駆け昇ってしまった。

今夜は龍馬を偲び軍鶏鍋でもするか。。。