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自然派の気ままに一言

 
2010-08-11

津軽 黒石 盛美園編

カテゴリー: 日記
周りもだんだん暗くなって参りました。
弘前のねぷたは既に幕を閉じまして、駅舎周辺も人影はまばらでございます。

私くしは、黒石へ向かうため、弘南鉄道の列車へそそくさと乗り込んだのでした。列車は地方でしか見られなくなった旧車両が2両つながっており、簡素でいて、どこか懐かしさを感じます。
私くしがこちらに来て、まず驚きましたのが列車の扉横についている押しボタンでございす。どうもこれは、扉を開閉するためのボタンのようです。
この地方を走る普通列車は、皆、この押しボタンがついております。
勝手が分からず列車の発車前、開かないなあと扉の前で待っておりましたところ、後ろの方がどうしたんだろうと云った表情で押したので、扉が開きました。このとき、初めて押しボタンを押さないといけないことに、気付きました。我ながら、照れくさくなったのを覚えております。

列車はゆっくりと進み一駅ずつ停車してまいります。最近の列車のように自動の冷却機器は付いておりません。天井の方を見ると扇風機が備え付けられており、涼しげに回っております。それでも、暑いので窓のつまみを持って上方に上げようとしましたが、顔が外に出せるほどは開かないのです。
自然の風を受けながら、終着の黒石までひと時の旅でした。

黒石に着くと辺りは真っ暗で、遠くが見渡せるほどの明かりもございませんでした。
幸い駅の近くに宿を取っておりましたので、応対してくれた老婆に部屋を案内していただき、旅の疲れもあって、床に伏せたのでした。
なお、黒石には、こみせ通り云う黒石藩の旧商家が集まったそのままの町並みが残っております。
黒石では床に就くだけとなりまして、観光はできませんでした。

歳をとりましたせいか、年々目覚めるのが早くなっております。昨晩、寝つきが早かったこともあって、早朝5時には目が覚めました。階下のでごたごたと音がするので行って見ますと老齢のご婦人方が朝の支度をしておりました。
早いとは思ったのですが、6:30に食事をお願いすると、大丈夫ですとのことでした。なんせ、本日もせわしく移動して東京まで帰らなくてはなりません。また、運行する列車の本数も限られており、分刻みの予定メモを片手に津島家まで伺なくてはなりません。
(津島家:太宰治の斜陽館)

その前に清藤家へ伺う予定でございます。こちらは、黒石より壱里と半ほど列車に乗り、津軽尾上で降りまして、そこから半里ほどの処にございます。
今夏公開されます“借りぐらしのアリエッティ”のモデルとなった建物がございます。
なんでも、現在、盛美園と呼ばれ明治時代の三名園の一つだとのことでございます。
和洋折衷の建物ばかりが話題となっておりますが、名に恥じぬ美麗な庭園が実に見事に調和しております。
宮崎駿監督一行が、社内旅行でお見えになり、ひどく感動された?様子が目に浮かぶようです。





建物に入って一階の日常間は拝観できましたが、残念ながら、二階の寝室などは立入禁止で覗くことはできませんでした。しかし、建物の中から見る庭園の景色は、誠に筆舌に尽くし難いものでございました。

清藤家を後にし、津軽尾上から弘前へ戻ることになります。
途中、列車の右手に聳え立つ岩木山の姿が絶景でした。
津軽尾上の次の駅で一枚撮影いたしましたので、ご覧ください。



ここからはまた、せわしく移動ばかりでございます。

(ところで、私くしの夫はどこにおいででしょうか?大谷を見かけた方がおられましたら、ご一報くださいませ。)

ではそろそろ、このへんでお暇させていただきます。

次回は、夫の故郷 五所川原、金木をご案内させていただきます。