ゆっくりと走り去る電車を呆然と見送る様・・・非常にかっこ悪い・・・ 次の電車は10分後、コーヒーは飲めないので紅茶を買う。 椅子に座って落ち着いたのか、空が鉛色だったことにやっと気づく。 そうか、どうりで膝に痛みを感じるわけだ。 湿度が上がると10年以上の前の古傷が痛み出す、こいつとは一生付き合っていかにゃならんのか。 湿っぽい風に乗って鳥たちが何度も線路すれすれを飛び交う、やばい・・・傘わすれた・・・ 電車を降り、繁華街に出ると何人もの修学旅行生とすれ違う。 自分のときは長野県だったなぁ、そういえば・・・そのときは雨だったな・・・ 夕方近くになると、人が行き交う歩道にまで低空で飛ぶ鳥を見る。 その数分後とうとう降ってきた。 しょうがないので、電車を降りてビニール傘を買う。たかだか15分程度の道のりだが、服は濡れても鞄を濡らすわけにはいかない。 光を失う空に鳥たちの姿はない、と思いきや、足元を数匹の鳥が走り抜ける。 忙しいな、彼らは休む暇もないほど必死で生きている。 われわれ人間は恵まれている、休息する時間があるのだから・・・ 久しぶりに人間という存在を考えることができた、共に自分の生活サイクルも客観的に見ることができた1日だった。 |