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happy

草花や自然を見たり、時折お城めぐりなどして、気になる一枚を撮影しています。

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2010年05月09日(日) 19時41分57秒

私にとっての母の日

カテゴリー: happyログ
こんばんは (^o^)/

今日は5月9日、母の日です。

私にはカーネーションを送れる母がいません。

今日は母の日に因み、我が母について綴ってみました。




happyログ:「胃がん(母の半生)」


私の母は埼玉県西部のとある村(現在は市)から

父の元に嫁ぎ

昭和40年、25才で私にこの世の生を与えました。

当時、我が家には

父の次弟・末弟・姉夫婦そして祖父の妹夫婦と

祖父母・長女(姉)そして私の

大所帯での共同生活で台所を切り盛りしていたそうです。



私を生んだ頃、

父の姉ががんに侵され入退院を繰り返していましたが

帰宅療養中の介護もしていたそうです。

私が中学生になった頃から

祖父に異変が現れ、介護を余儀なくされました。

次第にボケ症状も出て

臨終の間際には介護をしていた母以外

判らない状態になりました。

当時、父が自分(祖父)の息子(父)も判らなくなるとは情けない

と言っていたのを今でも覚えています。

つまり、息子である父の事さえ判らなくなる状況で

母の事だけはしっかり判るほど

献身的な介護をしていたと言えるのです。

私のハンネ「happy」は名前に「幸」が付くからですが

この「幸」の字は母からいただきました。

単なる偶然でしょうが

生年月日・血液型が同じで性格までそっくりでした。

ある時期、私は母のコピーでは?と思ったこともありました。



私が高校生の頃

母自身に異変が現れました。

夜眠れず、真夏でも布団に行火を持ち出し

冬にはかけ布団を5枚もかけるという事が数年続きました。

夜眠れなく昼間も眠れないことが続き

昼間から夢を見るらしく夢と現実の区別が付かずノイローゼになってしまいました。

あとで判りましたが更年期障害の特異症状だったそうです。




時は流れ・・・

母の下腹部にコリコリしたものがみつかり

都内の大学病院で診察したら

子宮筋腫で悪性の疑いも在り得ると言うことでしたが、結果は陰性でした。

手術により筋腫切除後は毎月通院する生活となりました。



この頃から母がガーデニングに目覚め、春には庭一杯に花が咲いていました。



今から4年ほど前

母の食欲がなくなり体重がかなり減ってきたました。

どちらかと言えばふくよかだった顔が見るからに窶れ父の強引な説得でやっと病院に行きました。

病院での診察結果は胃炎とのこと。

その時は大学病院だから間違いないと思っていました。



その後も母の症状は回復せず

むしろ悪化している事が私達にもわかるようになりました。

病院で精密検査をしましたら

胃にポリープが発見され

病理検査の結果はやはり陰性でした。



翌月再度精密検査をしたときにはポリープが増大しており

病理検査の結果、陽性・・・

つまり、胃がんです。

還暦を迎えたばかりの年齢では

がんの進行が早くその時はもう末期でした。

先生より告知を受けた時

母には絶対に知らせないと家族で硬く約束しました。



当時ディーラーに勤めお見舞いは休みの火曜日しか行かれませんでした。

入院して2ヶ月程経った時、先生から余命の知らせを受けました。

「あと1週間から10日・・・」

目の前が真っ白になりました。

臨終間もない状況を知った私は

会社から許可が出ないのに欠勤し

付きっ切りの看病をし始めました。

朝8時に病室に入り、消灯の21時まで・・・

もう体を動かす力も残っておらず、2時間ごとに体の向きを変えてあげました。

点滴だけの闘病生活に上半身はげっそり痩せ、反面足は浮腫み丸太のようでもあり、目を背けたくなる姿になっていました。

日に日に体力の低下と病状が悪化していくのが判り、辛い時間(とき)が流れていきました。




会社を休み1週間が経った時

病床の母が

「もういのちない   ごめん」

と言うメモを書いていました。

母に促されそのメモを見たときはこぼれそうな涙をこらえ、

「大丈夫、直ぐに元気になるから・・・」と励まし続けました。

翌日先生から、「おそらく今夜が峠です。」

と、聞きたくない最終告知を受けました。

その晩は特別な許可を受け、父だけが病室に泊まり込みました。

帰宅しても眠れる筈がありません。

眠れぬまま朝を迎え、病院に向かう車の中で母の死を知りました。



それまで欠かさず行っていた庭に咲く花への水遣りも忘れる日が続き、次第に荒れ果ててしまいました。



あれから3年・・・

今でも母が自宅にいる感じがします。

私と父で庭の手入れを始め、徐々にではありますが、花が咲く庭に戻ってきています。



昨年春に父が倒れ

現在父が介護を必要としています。

母が生きていれば当然したであろうことを

私がしています。




長文を読んで戴きましてありがとうございました。



追伸
これは今から3年前の投稿したhappyログです。

その後、父が他界しもう2年が過ぎました。
2010年05月05日(水) 15時44分55秒

happyログ:「回想(睦編)」 後編

カテゴリー: happyログ
【告白】

 

幸彦さんが美幸さんと別れ、私とだけ話すようになって1ヶ月が経った時

 

彼からこんな話が・・・・

 

「ねえ睦、そろそろデートしようか?」

 

えっ・・・・・

 

これまで沢山話をしたが一度も会おうとは言わなかった。

 

幸彦さんと出会うまでに話をした男性は

 

「今日暇ですか?今から会わない?」、「いくら欲しいですか?」、「一人暮らしなら用心棒になりますよ」・・・

 

ばかり、明らかな違いがあった。

 

私は幸彦さんが大好き。会いたい・・・・でも・・・・私はまだ未成年・・・・

 

「私なんかでいいの?」

 

すると

 

「それは私の言うべき言葉。年齢の事はあまり言いたくないけど22才も年が離れ、睦は未だ未成年。見ようによっては親子だよ。こんなおじさんでいいの?」

 

おじさん・・・

 

これまでそんな感覚は一度も感じなかった。

 

私はこれまで口にすることのなかった言葉をメールに託した。

 

「私、幸彦さんが好きです。」

 

送信してからはっとした。

 

何て事を・・・・

 

「睦ごめん、嬉しいけどその言葉は私に言わせてくれ」

 

私は自分から好きですと言ってしまったことに後悔した。

 

返信は言葉にならないものだった。

 

「・・・・・うん。」

 

彼の気持ちが判り嬉しい反面、私から「好きです」なんて言ってしまったことに後悔しました。

 

しかし彼はそんな事を気にする素振りも見せず話を続けた。

 

それから日曜日にデートの約束をし、いつもの会話が続きました。

 
 
 

日曜日、待ち合わせの場所に早目に着いた私は彼とのこれまでのメールのやり取りを思い返していました。

 

いろんなことがあったな・・・・

いつもこの携帯を通じてしか話ができなかった。

今日は携帯ではなく直接会って話せる・・・・

どんな男性なんだろう・・・・

 

やがて1人の男性が現れた。

 

長身で細身の男性。とても40才には見えない。

 

幸彦さんにエスコートされ映画を観てその後、広い大きな公園で手を繋ぎ散歩。

温かく大きな手・・・・

 

やがてベンチに腰掛け話が弾む。

 

彼との話は楽しく時間(とき)が経つのも忘れてしまいそう

 

気がつけば2人の前には、陽が傾き真っ赤な夕陽が微笑んでいた。

 

ん・・・何かある、そう直感した私に

 

「睦、今日は楽しかったね。今日始めて会ったけど睦は常に私の心の中に存在していたんだ。

 

これまで悲しい想いをさせてしまったこともあったが今の私には睦が必要なんだ!

 

睦、好きです。これから2人で同じ時を刻んでいこう。」

 

彼からの告白に感動し自然と涙が・・・・

 

私の頭の中では彼と出会ってからの事が走馬灯のように想い出された。

 

そしてあの母の言葉が・・・・

 

「どうしたの?失恋でもしたの?太陽は沈んでも必ずまた陽は昇るのよ。

 

睦が好きになった男性なら素敵な方なんでしょう。自分を信じて、その男性の事も信じなさい。

 

睦の一途な想いは必ずその方に届くのよ。」

 

母からの大切なメッセージは現実のものとなった。

 

言葉にならない私は涙を流しながら「うん、うん」と頷くことしかできなかった。

すると彼の温かく大きな手が私の頬を覆い溢れ出る涙を拭うとそっとキスしてきました。

 

温かいな・・・・

 
 
 

【エピローグ】

 

あれから2年

 

私は20才になり隣には私の素敵なダーリンが・・・・

 

今、私の手にはダーリンとの愛の結晶、可愛らしい女の子が微笑んでいます。

私は彼の妻であり、この子の母であり、パティシエ養成の学校に通う学生でもある。

 

この子が大きくなったら必ずあの言葉を伝えよう・・・・

 

今の私があるのは、あの母からの言葉があったから

 

「どうしたの?失恋でもしたの?太陽は沈んでも必ずまた陽は昇るのよ。

 

睦が好きになった男性なら素敵な方なんでしょう。自分を信じて、その男性の事も信じなさい。

 

睦の一途な想いは必ずその方に届くのよ。」


そしていつか彼とケーキ屋を開こう・・・・



 

 
 

 

 
 

永らくお付合い戴きましてありがとうございました。

文字数制限のため前・中・後3本に分けての投稿になってしまいましたことをお詫びいたします。

 

happyログ『回想』を睦の立場から描いてみましたが、女性の視点に立てたでしょうか・・・・

 

読んで戴きありがとうございました。  

 
 
 
 

happy

 
2010年05月05日(水) 15時40分55秒

happyログ:「回想(睦編)」 中編

カテゴリー: happyログ
【幸彦さんの彼女】

 

その後も幸彦さんとは毎日メールをやりとりし

 

ある時期から彼女の事も話してくれるようになった。

 

彼女は美幸さんと言い27才のイベント会社に勤めるキャリアウーマン。

 

幸彦さんとは趣味も合うみたい。

 

何故幸彦さんは私に彼女の話までするのだろう・・・・

 

冷静に考えれば18才の子供みたいな私より美幸さんの方が絶対にお似合い。

 

なのに何故私とも話しをするのだろう・・・・

 

わかんないや・・・・

 

でも幸彦さんと話が出来るならそれだけで私は幸せ・・・・

 

幸彦さんが美幸さんの事が好きなら私は邪魔にならないようにしたいな・・・・

でも幸彦さんと話はしていたい・・・・

 

私は幸彦さんと話ができればそれで・・・・

 
 

 

【美幸さんとの別れ、そして・・・】

 

幸彦さんと話始めてかれこれ2ヶ月が経つ頃

 

普段仕事中でメールの来ない時間に突然幸彦さんからのメールが・・・

 

「睦、ごめん。私が想いを寄せる女性のお父さんが仕事中に倒れ、危篤に・・・・

 

私は彼女を励まし見守ってあげたい。」

 

衝撃的な内容だった。

 

やはり私の存在は小さなものだったのね・・・・

 

でも私は幸彦さんが好き、だから幸彦さんの重荷にはなりたくない。

 

「私の事はいいの。彼女さんを励ましてあげて・・・・」

 

幸彦さんは美幸さんのために・・・・

 

何て優しい方なの・・・・

 

私は幸彦さんが好き、でも幸彦さんの重荷にはなりたくない・・・・

 

私はもう幸彦さんから連絡が来ることはないと判っていた。

 

それでも、もし幸彦さんから連絡がきたら直ぐに返信しよう

 

不安が募り心に北風が吹いた時、母の言葉を思い出した。


 

「どうしたの?失恋でもしたの?太陽は沈んでも必ずまた陽は昇るのよ。

 

睦が好きになった男性なら素敵な方なんでしょう。自分を信じて、その男性の事も信じなさい。

 

睦の一途な想いは必ずその方に届くのよ。」


私が諦めたら幸彦さんの心から私の存在が消える。

 

私は幸彦さんからの連絡が必ずあると信じ、携帯を手放さなかった。

 

数日間彼からの連絡がなく、彼への想いに迷いが生じようとした金曜の夜

 

あの懐かしいメールの着信音が・・・・

 

慌てて携帯を開くとこんなメッセージが

 

「睦、こんばんは。どうしてる?少し話がしたい」

 

えっ、本当!

 

すかさず返信をする。

 

「エヘヘ、ずっと待ってた。」

 

嬉しくて自然と涙が・・・・

 

また携帯に懐かしい着信音が・・・

 

「睦、これまでごめん。彼女から別れを告げられた。

 

もう彼女とは連絡が取れない。

 

だからではないが、睦とだけ話しがしたい」

 

えっ、えっ・・・・

 

何がどうなってるの・・・・

 

頭の中が混乱した。

 

数日前のメールを読み返し

 

「彼女さんのお父さんは・・・・」

 

しばらく沈黙が続きまたあの着信音が

 

「危篤は脱したそうだがもう仕事はできないそうです。」

 

幸彦さんのこと、彼女のために精一杯の事をしたであろうことは判っていた。

 

「幸彦さん、大変でしたね。お疲れ様でした。優しい幸彦さんだから仕方がないよ。

 

私はいいの、幸彦さんの心の中に僅かでも私の存在があればそれで・・・・」

 

この数日間、彼からの連絡を待ち安眠できなかったがこれでやっと・・・・

涙が止め処なく溢れてきた。

「幸彦さん、嬉しくて涙が止まらないよ・・・・」

すると

「睦、ごめんね。これからは睦との時間を大切にするよ」

幸彦さん・・・・嬉しい・・・・

 

安心した私はメールのやりとりをしている間に寝落ちてしまったようでした。

 

翌朝、あの着信音で目覚めると

 

「睦、おはよう!これからは睦とだけ話すからね。」

 

それを見て、嬉しく止まらない涙

 

その時あの母の言葉を思い出した。


 

「どうしたの?失恋でもしたの?太陽は沈んでも必ずまた陽は昇るのよ。

 

睦が好きになった男性なら素敵な方なんでしょう。自分を信じて、その男性の事も信じなさい。

 

睦の一途な想いは必ずその方に届くのよ。」

 




後編に続く
2010年05月05日(水) 15時38分28秒

happyログ:「回想(睦編)」 前編

カテゴリー: happyログ
【プロローグ】

 

私の名は睦。

 

この春高校を卒業し今は実家を出て一人暮らしをしている18才です。

 

私の父は、幼い頃病死し母が女手一つで育ててくれました。

 

そんな母にもいつしか一緒にいたい男性が現れ2年前に再婚、乙女心に母をそっとしてあげたいと想い、また将来パティシエになりたい夢もあり、高校卒業と同時に実家を出ました。

 

慣れない一人暮らしと寂しさから、とある出会い系サイトに登録。

 

毎日のように多くのメールが届きます。

 

「今日暇ですか?今から会わない?」、「いくら欲しいですか?」、「一人暮らしなら用心棒になりますよ」・・・

 

こんなメールばっかり・・・・所詮出会い系なんて体目的の人しかいないのかな・・・・

 

心の安らぎが欲しい・・・・

 

お父さん、寂しい・・・・

そんな中で数人の男性とメールをしましたが、何れの男性も数日後にはいつなら会える?という展開ばかり

もっと私のことを見てくれる男性はいないのかな・・・・


 
 
 

【出会い】

 

これまで自らメールを送ったことなどなかった。

 

ある時掲示板を見ていると目に留まるハンネが・・・・

 

「WISH」

何て素敵なハンネなのでしょう・・・・

 

願い、願望、希望・・・・

 

この方は真剣に出会いを求めてる、私はそう直感しました。

 

初めて自ら送るメッセージ、期待と不安で何て書いたらいいのだろう・・・・

 

「こんにちは、初めまして。素敵なお名前ですね。」

 

この1行しか送れませんでした。

その日、返信が来ることはありませんでした。

しかし


翌日、返信が・・・・

 

「こんにちは、WISHと言います。連絡ありがとうございます。私は真剣な出会いを求めここにやってきました。

 

ここに登録する際、名前をどうしようか悩みました。40才の私が真剣な出会いを求めていることを伝えるためにこの名前を選びました。」

 

私はWISHさんを凄く誠実な男性だなと思いました。

 

私は彼と繋がっていたい、そう想い多少不安はありましたがアドレスを送信。

 

翌朝、WISHさんからメールが・・・・

 

「おはよう!昨日はありがとう。」

 

この一言のみ、でも嬉しい。

 

こんな私に連絡をしていただけるなんて・・・・

 

それから毎日彼からメールが届き、彼の名前が幸彦さんだと判りました。

 

社会に出ているとはいえまだ18の私には幸彦さんとの会話で多くの事を学びました。

 

温かい人だな・・・・

 

幸彦さんと繋がっていたい・・・・

幸彦さんとメールを始めてもう1ヶ月か・・・・

 

ある時幸彦さんから「何故、実家を出て1人暮らししてるの?」と聞かれ

 

返答に困った。

 

今の私には幸彦さんが大切な存在。

 

正直に話そう

 

「私のお父さん、いないの・・・」

 

私は父が病死し実家を出てきた理由を幸彦さんに話しました。

 

すると彼から

 

「そっか、大変だったんだね。お母さん想いの素敵な女性なんだね。辛い事を思い出させてしまってごめんね。」

 

素敵な女性、私が・・・・

 

体中に電気が走るような感覚。何だろう・・・・

 

幸彦さんと一緒にいたい・・・・

 


 

 

【衝撃の告白】

 

私は幸彦さんが好きだと初めて認識しました。

 

私はまだ18才、幸彦さんは40才。

 

素敵な男性だけど年の差が・・・

 

こんな素敵な男性だから他に好きな女性がいるのかな・・・・

 

私が好きになるくらだから他の女性も放っておかないだろうな・・・・

 

叶わなくてもいい、私は幸彦さんが好き。

 

そんな事を考えていると

 

「私は睦以外にもう1人の女性とも話しをしている。

 

私の心は彼女に傾いている。だから睦とはメル友以上にはなれない。」

 

それは衝撃の告白だった。

 

やはり・・・・しかし、私には幸彦さんしかいない。

 

私は強がって返信をした。

 

「知ってたよ。だって幸彦さんみたいな男性が子供みたいな私とは釣り合わないもんね。幸彦さんの心の中に僅かでも私への気持ちがあったならそれで・・・・」

 

動揺はあった、しかし幸彦さんへの想いは断ち切ることができない。

 

「私は幸彦さんとお話ができればそれでいいの。これからも話してね。」

 

精一杯の言葉だった。

 

もうメールは届かないのかな・・・・

そう想うと涙が溢れてきた。

 

その晩、久々に実家の母に電話をしました。

 

「お母さん、心が寒い。さっきまで心に太陽があったのに消えてしまった・・・・・」

 

すると

 

「どうしたの?失恋でもしたの?太陽は沈んでも必ずまた陽は昇るのよ。

 

睦が好きになった男性なら素敵な方なんでしょう。自分を信じて、その男性の事も信じなさい。

 

睦の一途な想いは必ずその方に届くのよ。」

 

母から大切なことを教わった瞬間だった。

 

そうよ、さっきは勢い余って言ってしまったけれど私が幸彦さんを好きと言う気持ちに変わりがない限り、この想いはいつか届くのでは・・・・

 

私はやっと気持ちを落ち着かせることができました。

 

そんな想いが彼に届いたのか翌日、いつもと変わらず彼からメールが届いた。

 

よかった、幸彦さんの心の中にはまだ僅かでも私の存在がある。嬉しい。

 

幸彦さんの心の中に私がいる・・・・

 

そう感じられただけで幸せだった。





中編に続く
2010年05月03日(月) 23時16分06秒

happyログ:「追憶」

カテゴリー: happyログ
幸彦:「なあ睦、次の日曜日に海に行かないか?」

睦:「いいけど、急にどうしたの・・・」

幸彦:「睦と一緒に海が見たくなったんだ・・・」

睦:「うん、いいよ」




日曜日、私は車を走らせ睦を迎えに行き、海を目指しました。

海に着くと2人で浜辺を歩きながら私は睦と話を始めます・・・


幸彦:「睦、俺達もう永いよな・・・」

睦:「・・・・・」

幸彦:「あの時のこと、覚えてる?」

睦:「あの時?」

幸彦:「告白したときのこと・・・」

睦:「うん、嬉しかった・・・

        あの時が私達のスタートだったのよね」

幸彦:「今でも思い出すなぁ」

幸彦はそのときの状況を思い出していた・・・







高校2年の春

放課後の教室で、偶然睦と2人だけになったとき、以前から睦に好意を寄せていた幸彦は



幸彦:「睦さん、以前から素敵な人だなと思っていたんだけど・・・

                私と付き合ってくれない?」

睦:「えっ、何突然・・・」

幸彦:「前から言おうとしていたんだけど、タイミングがなかったんだ。」

睦:「私ね、幸彦さん好きだよ。
        でもね、今は勉強を第一に考えたいの・・・」

幸彦:「じゃ、一緒に勉強しよう・・・」

睦:「うん、わかった。私、頭悪いからいっぱい教えてね。」

幸彦:「俺もあんまり頭良くないけど一緒に頑張ろう。」



それからの2人は互いに勉強する同士として、時にはライバルとして切磋琢磨し同じ大学への進学が決まりました。

ある晴れた日、2人で散歩をしていると

目の前に1つの餌箱を囲み、数ひきの猫が集まっていました。

幸彦:「睦、猫可愛いね。」

睦:「うん、あんな風に仲睦まじくなりたいなぁ・・・」

幸彦:「そうだね。だけど今はお互いにまだ大学生、勉強も大事だよ。」

睦:「うん、わかってる。」

大学で互いに専攻するものは違っていたが、お互いに励まし合い、2人とも4年生の秋には就職先も決まっていた。

幸彦:「なあ睦、俺達もう卒業するだけになった。
           今年のクリスマスは一緒に過ごそう・・・」

睦:「うん、自分達へのご褒美だね。」




その年のクリスマス

私は睦が好きそうなクリスマスツリーをを用意し睦の部屋に向う。

睦:「うわぁ~、素敵~、ありがとう・・・」

           清しこの夜、2人は結ばれました。



2人はより強い絆で結ばれ、無事大学を卒業。

社会人になってからの2人は毎週のようにデート。



翌年のクリスマスが近づくころ公園を散歩していると・・・

幸彦:「睦、俺達ずっと一緒にいような・・・」

睦:「うん、そうだね。」

気がつくと2人の前には傾いた陽によって描き出された長い影が伸びていた。

私はそっと睦の手を取りしっかり握った。




幸彦はこれまでの事を思い出していた。

睦:「でも本当に永かったね。」

幸彦:「この素敵な海のように睦への想いは永遠なのさ・・・」

睦:「うん、嬉しい。

         でもいつまでこのままなの・・・

                私達もう40過ぎよ・・・」

2009年08月08日(土) 01時00分37秒

偶然? 運命?

カテゴリー: happyログ
読書好きの私は毎晩本を読んでからべッドに入る。

あ~、もうこの本も読み終わってしまった。

これまで読み終えた本は本箱に入りきらず、今にも崩れそうな山になっている・・・

明日は街の本屋に行ってみよう・・・(∩_∩)

(ポチッ)

パソコンの電源を入れ、最近書き始めたWebでの日記を書き込み、ベッドに入る。


翌日仕事を終え、帰宅途中に街の本屋へ

今日は人が少ないな・・・

さてどんな本にしようなか・・・

とある作家の棚に目が留まりタイトルを見ていると人の気配が・・・

気配が実在に変わるとそこにはOL風の若い女性が・・・

晩熟の私は別の本棚に移動

この作家か・・・

読んだ作品ばかりだな・・・

未だ読んでないのは、エーッと・・・

するとまた気配が・・・

さっきの女性だ・・・

そっと1人で本を探したかったので、一度外に出てちょっと一服・・・( ̄△ ̄)y─┛.。o○

そう言えば、先日日記のコメントに薦められた本があったな・・・

確かその作品は

作品のある棚には先ほどの女性が・・・

作品を手にしようと手を伸ばすと、ほぼ同時に彼女の手が・・・

「どうぞ」と彼女の口から優しい声が

私も「どうぞ」と返すと

「いえいえ、どうぞ」と彼女

何度も繰り返してはと思い、私は本を手に取り笑顔でお礼を言った。

すると少し強張っていた彼女に笑みが毀れた。

ほのかにミントの香りが・・・

可愛いな・・・

晩熟な私ですが勇気を出して話しかけてみた。

「本がお好きなのですね」

「ええ、あなたも・・・」

互いに笑顔で応えていた。

「先ほどから探している本が一緒のようですね」

彼女がコクリと頷いたように思えた。

「本ありがとうございました」とお礼を言い私は本屋を後にしました。

数日して本を読み終えた私は再び街の本屋へ

本棚を散策しているとそこには先日の女性が・・・

笑顔で軽く会釈し、本を物色

するとまたしても彼女が・・・



そんな偶然が何度か繰り返された時、私は彼女を食事に誘いました。

読書好きの2人には話題が絶えず多いに盛り上がりました。

その晩、彼女との出会いを日記に記すとメッセージが受信されました。



「初めまして・・・

その本屋が○△□書店なら、その女性は私です。」

えっ、こんな偶然が・・・

その後彼女とは、本屋でデートする日々が続いています。






※こんな出会いがあったなら…
2009年06月20日(土) 00時46分06秒

回想(後)

カテゴリー: happyログ


【睦への想い】

美幸のお父さんが倒れたと連絡が入った時、私は何故か睦にその話を伝えていた。

「睦、ごめん。私が話をしている女性のお父さんが仕事中に倒れ、危篤に・・・

私は彼女を励まし力になってあげたい。」

すると睦から

「私の事はいいの、彼女さんを励ましてあげて・・・・」

それ以来、睦へメールを送ることはなくなった。

睦からもメールは来ない。

私は美幸を励ましつつも心のどこかに睦の存在が微かにあった。




美幸から別れを告げられしばらく落ち込んでいた時、睦の事が気になってきた。

睦とのメールが途絶えてから2週間が経っていた。

ある金曜の夜、久々に睦に向けメールを送った。

「睦、こんばんは。どうしてる?少し話しがしたい」

すかさず睦から返信が来た。

「エヘヘ、ずっと待ってた。」

メール送信して直ぐ返信があることからみて、常に携帯とにらめっこしていたようだ。



22も年の離れた睦にはそれまでも本心を話していた。

「睦、これまでごめん。彼女から別れを告げられた。

もう彼女とは連絡が取れない。

だからではないが、睦とだけ話がしたい」

すると「彼女さんの父さんは・・・」

「危篤状態は脱したそうだがもう仕事はできないそうです。」

「幸彦さん、大変でしたね。お疲れ様でした。優しい幸彦さんだから仕方ないよ。

私はいいの、幸彦さんの心に中に僅かでも私の存在があればそれで・・・・」

睦の言葉にまた目頭が熱くなり、睦がより一層愛しく想えた。

すると睦から

「幸彦さん嬉しくて涙だ止まらないよ・・・」

「睦、ごめんね。これからは睦との時間を大切にするよ」

それから睦とは毎日、毎日メールで会話を続けました。



【告白】

美幸と別れ睦とだけ話をするようになって1ヶ月が経った時

「ねえ睦、そろそろデートしようか?」

すると睦から

「私なんかでいいの?」

すかさず

「それは私の言うべき言葉。年の差の話はしたくないけど22才も年が離れ、睦は未だ18才の未成年。見ようによっては親子だよ?」

しばらくの沈黙の後

「私、幸彦さんが好きです。」

突然、彼女からの告白

「睦ごめん、嬉しいけどその言葉は私に言わせてくれ」

「・・・・・うん。」

それから日曜日にデートの約束をし、いつもの会話を始める。


日曜日、待ち合わせ場所に行くと150cmほどの可愛らしい女性が待っていました。



初めて見る睦。

まだあどけなさを残した可愛らしい女性。

2人で映画を観てその後、広い大きな公園で手を繋ぎ散歩。

ベンチに腰掛け話を弾ませる。

時が経つのも忘れた2人の前には、陽が傾き真っ赤な夕陽が微笑んでいた。

このタイミングを待っていた。今しかない・・・

「睦、今日は楽しかったね。今日始めて会ったけど睦は常に私の心の中に存在していたんだ。

これまで悲しい想いをさせてしまったこともあったが今の私には睦が必要なんだ!

睦、好きです。これから2人で同じ時を刻んでいこう。」

睦は大粒の涙を流しながら「うん、うん」と何度も何度も頷いた。

私は睦の頬を伝う涙を拭い、そっとキスをした。



【エピローグ】


あれから2年

私は42才になり隣には睦がいます。

彼女の手には可愛らしい女の子が微笑んでいます。

睦は私の妻でありながら、母であり、パティシエ養成の学校に通う学生でもあります。


いつか、2人でケーキ屋を開こう・・・・


2009年06月20日(土) 00時42分19秒

回想(前)

カテゴリー: happyログ
【プロローグ】

私の名は幸彦。

男ばかりの職場に就職してから出会いのない私は、気がつけば40才になっていました。


出会いを求めネットを彷徨っていると、ある出会い系サイトが・・・・

無料お試しもあるので興味本位で登録をしてみた。



【出会い】

12月18日サイトに登録し翌日になると5通のメールが来ました。

メールを開封するとすぐ会えませんかが3件、話がしたいが2件

どれにも返信せず5日が過ぎた時話がしたいの2件が連日メールを送ってきていた。

その2件とは27才の美幸と18才の睦。

23日土曜日で仕事が休みだった私は初めて返信をしました。

先ずは美幸に・・・・

しかし、半日経っても返事がないので今度は睦に返信しました。

睦からは程なく返信があり、話し込んでいると美幸からの返信が・・・・

睦はケーキを作っていたらしくケーキの画像を添付してきた。

ケーキが大好きな私はケーキの話を、また睦はパティシエを目指しているらしい。

美幸とは趣味が合い、私のお城めぐりに対し美幸は仏教寺院の鑑賞をしているとの事。


2人とは話が尽きず気がつけば朝を迎えていた。

24日・クリスマスイブ

日曜日と言うこともあり、一緒に過ごす彼女のいない私は美幸と睦と話を続けていた。


その後も2人とは毎日にようにメールで話すメル友になっていた。

それは「おはよう」から始まり「行ってきます」、「お昼は何食べたの?」、「今日は何時まで仕事?」、「仕事終わったよ」、「ただいま」、「夕食は?」、「おやすみさい」と言った具合。

2人と話していても私の心は明らかに大人びた美幸に傾いていた。



【美幸】

美幸は音楽系のイベント会社に勤めるキャリアウーマン。

有名人が来るイベントを切り盛りしているそうだ。

美幸とは趣味が同じで会話が弾み、朝まで話したこともしばしばあり、いずれ一緒に旅行しようと言う話もしました。

最初のメールから1ヶ月が過ぎメール送信数も1000通になるころ、

私は初めて「そろそろ会わないか?」と切り出しました。

美幸は「もう少し待って・・・」

美幸から少し重苦しい雰囲気を感じ取った私は「1ヶ月後には会おうね!」と言うと「うん」との返事。

それからは「会おう!」と言う言葉は発せず今まで通り毎日会話を弾ませました。



【睦】

睦はこの春高校を卒業し実家を出て単身こちらに来た未だ未青年。

睦との会話は美幸と違い、いろいろ教えることが多かった。

社会での振舞い方、人との付き合い、風習など・・・

睦からすると私は、兄や父のような存在なのかもしれない。

ある時、「何故、実家を出て1人暮らししてるの?」と聞くと

永い沈黙の後彼女が語り始めた

「私のお父さん、いないの・・・・・」

話を聞くと睦のお父さんは幼い頃病死し、お母さんが女手1つで育てたそうです。

そんなお母さんに新しいお父さんが出来、2人をそっとしてあげようと想い、また将来パティシエを目指したいことから単身家を出たらしい。

私はその話を聞いて目頭が熱くなり睦が愛おしくなりました。

そんな彼女をこのままにしてはいけないと思い、本当の事を言おうと決断しました。

私は初めて睦に「私は睦以外にもう1人の女性とも話しをしている。

私の心は睦ではなく彼女に傾いている。だから睦とはメル友以上にはなれない。」

すると睦は「知ってたよ。だって幸彦さんみたいな男性が子供みたいな私とは釣り合わないもんね。幸彦さんの心の中に僅かでも私への気持ちがあったならそれで・・・・」

更に「私は幸彦さんとお話ができればそれでいいの。これからもお話してね。」

私は愕然とした。

睦が怒り罵声を発するとばかり思っていたのにそんな事を・・・・

私の気持ちの中で睦への想いが膨らんでいくのが判った。

しかし、私の心の大部分は美幸に傾いている。



【美幸との別れ】

時が経ち、あれから1ヶ月が近づこうとしたある晩、私は美幸に「あれから1ヶ月が経ち、話し始めてから2ヶ月になる。そろそろ会わないか!」

それから美幸からのメールが途絶えた。

数日後、仕事中に美幸から突然メールが・・・・

「父が・・・・」

内容の判らないメールだったので休憩時間にメールすると

「父が仕事中に倒れてしまい、今病院にいます。不安で不安で仕方がないの・・・」

私は仕事の合間をみては彼女を励ますメールを送り続けた。

その晩も次の日も「お父さん、きっとよくなるから、安心して・・・」と美幸を励ますメールを送り続けた。

数日後、美幸からメールがあり

「幸彦さん、いろいろありがとう。父の危篤状態はだっしましたが、もう仕事もできない体になってしまいました。

そんな父がいる私は幸彦さんと今後の事を話できる立場にはありません。

これまでありがとうございました。私よりもっと素敵な女性と巡り会って下さい。さようなら・・・・」

美幸からの突然の別れであった。

それ以来美幸とは連絡がつかなくなってしまいました。



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