22歳になる姪っ子が自分の誕生日に、母親である私の妹に 「産んでくれて、育ててくれて、ありがとう」と言ったのだそうです。 誰かに教わらなくても、若くしてこういうことを言える人っていますね。 本当に情けないことですが、私は「私だけ誕生日を祝ってもらってない」と 子供の頃のことを親にグチったことならあります。それも30代で(爆) 人間の質が違いすぎますね。 そんな姪の話を聞いて、私も今年の自分の誕生日には 遅まきながら産んで育ててもらったお礼を言おうと思っています。 50代になって、ようやくそんな心境に至ったわけですが、 まだ両親に伝えられることが ありがたいです。 結婚する人は披露宴などで親にお礼を言う機会がありますし、 出産した人は子供ができて初めて親の偉大さが分かったと言います。 私は両方とも経験してないので、どこかで甘えがあって 真の意味で自立できていなかったのかもしれません。 正直言うと、今さら「産んでくれてありがとう」なんて言うのは 恥ずかしいという思いもありました。 でも本来は身近な大切な人にこそ、言葉で思いを示す必要が あるんですよね。 言わなくても分かるはずというのは都合の良い言い訳なのだと、 本気で感謝してるのなら恥ずかしいなんて思う余地はないと 考え直しました。 「恥ずかしい」と感じるのは、子供がモジモジしてお礼を言えないのと 同レベルで、幼稚な証拠なのかもしれません。 大切な人に言うべきことを伝えられて初めて、真の成熟した人間に なれそうな気がします。 |